もうここはとにかく広いところ。そこら中に空き地がある。その空き地の大きさが半端じゃない。のび太君が遊んでいるような空き地とは訳が違う。セスナぐらいなら十分着陸できるぐらいの広さの空き地がそこかしこにある。
子供がいると公園の広さにも感動するかもしれない。広いだけじゃなく数も多い。車で10分ぐらいで行ける距離にそんな公園が7、8個はある。
雨はほとんど降らない。12月から2月にかけてぐらいがいわゆる雨季で、今年は3日も連続で降ってみんなびっくりした。そもそも道路とか雨が降ることを想定して整備されていないから、雨が降ると水が溜まって大変なことになる。
今年はそれでも特に降らなかったようで、9月のある日ニュースで「ロサンゼルスのダウンタウンは2月17日から雨が降っておらず、最長無降雨記録を更新しました」と言っていた。雨が降るとカー用品屋のワイパーは売り切れる。
冬でも寒いということはなく、車でヒーターをつけたいと思う日はほんの数日しかない。逆に、夏でもそれほど暑いということもなく、家でクーラーをつけたいと思う日もそれほど多くない。
ただし、車は別。これは直射日光に照らされて車内の気温がものすごく上がっているし、走っている間も容赦無く日光が照り付けるので、クーラーは必須。真冬でも昼はクーラーがないと暑くてしょうがない。
日本にいるとき「デブと喫煙者はアメリカじゃ管理職になれないんだ」という話を聞いて、「喫煙はなんか特にアメリカじゃ嫌われているようだからわかるとしても、デブなんて体質だからしょうがないのに、かわいそうだな」と思っていたら大間違い。こっちのデブは半端じゃない。「こりゃ確かに管理能力を疑われるよな」というような、小錦と曙を足して2も足したようなデブがごろごろいる。
日本では圧倒的に男性の喫煙率が高いが、こちらでは女性の喫煙者が多い。テレビでも禁煙するためのパッチやらガムみたいのやらの宣伝は必ず女性が登場する。
こっちは噂に違わず喫煙者には厳しい(カリフォルニア州は特に厳しいらしいです)。レストランは軒並み禁煙だし、市によっては野外での喫煙も禁止。そうなると吸えるところは自宅か自分の車の中だけになってしまう。ただし、日本人が良く行く飲み屋などは、この辺かなり緩くなっており、簡単なしきりがあるだけでタバコが吸えたりする。中にはちゃんと喫煙ルームなるものを装備して、ガラス張りの部屋の中でタバコが吸えるようになっている飲み屋もある。
日本でもこのシステムは紹介されていたのを見たことがあるが、ほぼ半数の番組ではClosed
Captionといって、英語の字幕が出るようになっている。これは耳の聞こえない人用の機能らしいのだが、英語の勉強にも非常に役立つ。ニュースなどリアルタイムでやっている番組でも、同時通訳みたいな人がいてリアルタイムで打ってくれる。たまに間違えて修正していたりするのはご愛敬。
売っている映画などのビデオにもこのClosed Captionが入っていることが多い。CCというマークがついていればそれはClosed
Captionの印だ。ビデオを買う時はこのマークがついていることを確認して買うようにしている。
ただ、この信号はどうも不安定なところに入っているらしく、普通のテレビ放送でも文字が化けてしまうことがあるし、日本製のビデオデッキとこちらのテレビの組み合わせだとうまく表示されないこともある。
Closed Captionはテレビの機能なので、日本のふつうのテレビでは表示されない。ただし、FUNAIなど米国向け輸出製品と日本向け輸出製品を共通化しているようなブランドでは日本で売っている製品でもこの機能が使えたりする。
テレビのチャンネルの数は多い。途中入っていないところがいっぱいあるとはいえ、60以上のチャンネルがある。スペイン語のチャンネルやほとんど静止画像のチャンネルもあるので英語放送は50ぐらいか。これも月いくら払っているかによって数が異なる。私が住んでいる家はアンテナがついておらず、ケーブルテレビに入るしかない。CNNなどが見れる契約をすると月$40ぐらい払うことになる。決して安くはない。更に日本放送の映る契約(TV
Japanというチャンネル)をすると更に月$10ぐらいプラスである。ただし、通常お金を払わないといけないチャンネルはそのチャンネルに合わせてもぜんぜん内容は見えないのだが、TV
Japanに関しては画面がネガになるだけで音声はちゃんと聞こえるようになっている。これは恐らくうちのケーブルテレビ会社だけではないかとおもうが、結構これでどうにかなるのでお金は払わずにいる。
ちなみに、平日の朝と週末の夕方は無料放送があるので、そこだけならばちゃんと普通の映像でみることができる。ここで放送される番組は「料理の鉄人」「なんでも鑑定団」「HEY!HEY!HEY!」「Music
Fair」「毛利元就」「ちびまるこちゃん」「ドラゴンボールZ」「あっぱれさんま大先生」「ゴルフ熱中塾」「演歌一直線」「報道特集」「大相撲ダイジェスト」などなど。
私のお気に入りのチャンネルはDiscovery ChannelとHome Shopping
Network(HSN)。Discovery Channelは動物の生態を伝える番組を数多くやっていて、うちの子供も動物を見るのが好きなので良く一緒に見る。Home
Shopping Networkは名前の通り一日中テレビショッピングをやっているチャンネル。宝石とか洋服を宣伝しているときは面白くないのだが、一番面白いのが調理器具を紹介している時。だいたい紹介は男の人がやっているのだが、ほぼすべてのケースで料理に失敗する。油のいらないフライパンでは喋るのに夢中になってハンバーグが真っ黒になってしまったり、フライマシンでは冷凍食品をつぎつぎに油の中にいれてどろどろにしちゃったり、便利で簡単な缶切りは何度トライしても缶を開けることができず、「本当は簡単なんだよ」といって次の商品の紹介を始めてしまう(これで本当に売れるのか?)。
HSNはリアルタイムでやっているのだが、他のチャンネルでは録画された商品紹介をよくやっている。一度エンジンに入れれば油を全部抜いてホースでエンジン内部に水をかけながらでもエンジンが回転するというオイル、ビーフジャーキーでもアップルスナックでも簡単に作れる乾燥機、簡単に痩せられるエクササイズマシン、簡単に痩せられる薬、角がなくなったナットでも回すことができる魔法のレンチ、ボーリングの玉も吸い上げちゃうほどパワーのある真空パック器、電子レンジでこんがり料理のできるバッグ等々…これらは同じ内容を何度も何度もテレビでやるので面白くない(といいつつついつい何度もみてしまうのだが…)。
この手の紹介の値段をいうところは一つの決まりがある。登場者の一人が「で、これはいくらなの?」と聞くと「例えば、これと同じ事をしようとすると、$300もかかるんだ、でもこれさえ買えばもうそれはいらないんだよ」という。「で、いくらなの?」と聞くと「まってまって、今日は特別に(毎日同じ事言ってるんだが)このおまけもつけちゃおう」という。「わぁ、すごい、それでいくらなの?」「これ全部で400ドルの価値があるんだ。さぁいくらだと思う?300ドル?いやいや、200ドル?いやいや、なんと100ドルでもない。たったの19.95ドルの4回払いだ!!」「きゃーそれは安い!!」(ここで会場からどよめきと拍手)という具合。
録画を流すタイプのものの中には、あきらかに鼠講と思われるような商品もある。恐らくそういうのでトラブルがあったんだろう、この手のビデオの前後には必ず「この番組は○○の会社がお金を払って出している広告で、この放送局は一切内容に責任は持ちません」というメッセージがしつこいほど出る。
チャンネルが多いせいか、テレビガイドが非常にわかりづらい。まず、日本のように表形式になっていない。一部表形式になっていたりするのだが、そこにはぜんぜん説明が無いのでなにをやっているのか皆目見当がつかない。ケーブルテレビ会社によってチャンネルの数字が違うので、またそれも対応表を見なければいけなかったりで、一回買ってうんざりして二度と買っていない。
国がでかけりゃ食べ物もでかい、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、というわけでこちらの食べ物は売っている単位が半端じゃない。ある日公園で子供のオモチャ入れを見るとそれがアイスクリームの容器だったということがある。水を入れて雑巾がけに使えそうな大きさである。日本で売っているような食べきりサイズのアイスクリームなんてどこにも売っていない。一番小さいのはレディボーデンの500mlサイズである。
ハーゲンダッツなどの有名どころは日本と味が変わらない(らしい)が、こちらローカルのおかしの甘いこと甘いこと。特にケーキの場合はそれが炸裂する。砂糖でジャリジャリするクリームに着色料バリバリで飾り付けである。どうもこちらの人は着色料は体に悪いという認識は無いようで、着色料をがんがんつかった食品は多い。その割にはなぜか保存料は妙に気にする。
食べ物で気にするといえばこちらの人はFATを非常に気にする。NON
FATやLOW FATというのはほとんどすべての食品に書いてある。だから日本のように濃厚牛乳(つまりHIGH
FAT MILK)などというものは存在しない。むしろ通常の牛乳を探すのが難しいぐらいである。ちょっと気を抜いて買い物をしたりなんかするとLOW
FATなんとか、とかNO FATなんとかを掴まされてまずくてひどい思いをすることになる。そのわりにはこちらの人はカロリーは気にしないようである。さっきの砂糖もそうであるが、砂糖も運動しなければFATに変わることがわからないのだろうか。多分わからないのだろう。
あと、こちらは乳製品がおいしくない。チーズなんかは知っているブランド以外は大体まずいと思った方がいい。うちでは「笑う牛」チーズ以外は買わないようにしている。
こちらに来る前は「いろいろ買っていかないと」と思ったものだが、実際に来てみると、こちらで買えないものはほとんど無い。日本から輸入してくるので、どうしても高くなってはしまうのだが、敢えて重い思いをして日本から持ってくる必要があると思えるようなものはあまりない。医薬品や雑誌、日用品(なぜか日本製の缶切りとかまで輸入されている)、食品(刺し身用の魚さえ空輸されてくる)と本当になんでもある。
日系のスーパーマーケットは、もっとも有名なYaohan、そしてNIJIYA、MARUKAIの3つがある。NIJIYAはSouth
Bay地区に2軒ある。DowntownのLittle Tokyoに行けば他にも日系マーケットがある。Yaohanには旭屋書店が入っており、$1.5=100円ぐらいのレートで本を売っている(週刊誌は航空便で持ってくるためもっと高い)。Yaohanは価格が高いということで敬遠されがちであるが、NIJIYAは良い魚を扱っており、MARUKAIは品揃えの数が圧倒的である。MARUKAIは会員制であり、年会費$10を払わないと店舗価格に10%上乗せになるようになっている。
こちらで作った日本製品もいっぱいある。特に豆腐はこちらでは健康食品としてもてはやされているので品数も豊富で、どこのお店でも買うことができる。カリフォルニア米から作った日本酒も安くてうまい(全部がうまいわけではないが…)。1.5リットル(一升瓶が無い)で$4ぐらいから買うことができる。ただ、納豆はなぜかまずかった。日本から持ってきたものは冷凍のせいか味が落ちているし、こちらで作ったものもいまいち。理由はよくわからない。
アメリカは多民族国家である。英語がペラペラでないとアメリカでは暮らせないと思ったら間違いである。確かに英語はもっとも広く使われている言葉であるが、例えばここLos
Angelesでは、だいたいの場合において英語にスペイン語が併記されている。これは地続きのMexicoから多くのMexicanが来ているからである。「日本に来るなら日本語を話せ」とつい思いがちであるが、「アメリカに来たら英語を話せ」は真ではない。アメリカは移民の国であり、民族が自国の文化をアメリカの中に構築しているのである。Little
Tokyoはそのいい例である。China Townにいけばまるで中国である。日系マーケットに行けば日本語だけでどうにかなるし、普段の生活も日本人と付き合えば英語を使う機会は無い。テレビも日本語放送が流れている。非常時にも警察や救急には日本語通訳が待機している。普段の生活で確かに英語は使うが、一ヶ月もすればパターンが決まってくるので、ほとんど語彙は増えない。
よって、「アメリカで暮らせば英語がうまくなる」は真ではない。事実、こちらの日本人向け情報誌には「これで英語が喋れる」「英語でお悩みのあなたへ」といった英語教室の案内が目に付く。英語を勉強しにアメリカに来る場合は、「実際にアメリカでどうやって英語を使うのか」を考えなければならない。こちらでは英語を習うための公共のクラスは非常に安い(参加しているのはほとんどがMexicanらしい)が、わざわざ日本からアメリカまできて英語のクラスに参加しなくても、という気はする。
もちろん、その気になれば英語を使う非常に多くの機会に恵まれる。現地の友人ができればしめたものである。友人を作るために公共の趣味のクラス(特に日本に興味を持っている現地の人が来そうな生け花などのクラスがお勧めだそうである)に参加するのも良いということである。
やっぱり日本人は日本食。ロサンゼルスも日本食の店が多いのでついつい日本食の店に行ってしまう。気づいてみると日本にいるときよりよっぽど日本食漬けの毎日だったりする。そんな感じなので日本人同士で食事に行くときについ「たまには日本食以外のレストランに行ってみましょうか」ってなことになってしまう。でもいろいろ考えた末やっぱり日本食レストランになってしまう場合が多いのだが…。
ここはとにかくダイレクトメールが多い。自宅にも山ほどダイレクトメールが届くが、会社に来るダイレクトメールの多さといったら半端じゃない。一ヶ月で段ボール箱一箱は軽くたまる。展示会などで名刺を配ったらもう大変。一ヶ月後ぐらいから山のように雑誌やら葉書やらが届き始める。こちらでは無料の雑誌が非常に多く、しっかりした内容の雑誌が無料でどんどん送られてくる。無料で届く雑誌を一度分類して貯めてみたことがあるのだが、さながらKioskのような光景になる。米国では大量に郵便を送付する場合の切手代が非常に安く、簡単な封筒なら10c(12円ぐらい)で届いてしまうようである。
郵便物の量が多いせいか、届かない郵便がこれまた多い。私のSocial Security Cardも届かなかったし、車検証も届かなかった。特にThanksgiving(11月末)からChiristmasまでは郵便はまず届かないと思った方がいい。いったいどこをどう回ったのか3ヶ月ぐらいかかって届けられる郵便なんてのも珍しい話ではない。
こちらは未成年(というか21歳未満)の飲酒には厳しい。お店は21歳未満の人に酒を売れば捕まるので、年齢の確認をきっちりしなければいけない。特に日本人は実際の年より若く見られるので、年齢をあらわすパスポートや免許証は必携である。
子供を抱えて妻と一緒にビールを買った時にも「IDを見せろ」と言われたことがある。「21歳未満に見えるか?子供もいるんだよ?」といいつつ免許証を見せたのだが、「若い親もいるから」と笑いながら答えられた。確かに21未満でも子供がいる人は多そうだけど…。(ちなみにこのときは私は29歳でした)
なお、一般的にスーツを着ていると「ID見せろ」と言われない確率が高いようである。まぁこれは人によるでしょうけど。
日本では「鍵っ子」なんて言葉が流行ったけど、ここでそんなことを言ったら逮捕されるかもしれない。13歳未満の子供だけで留守番させるのは犯罪なのである。必ず13歳以上の人が誰かいなければいけない。このため、アルバイトとしてベビーシッターをする高校生がたくさんいる。12歳の子供なんてもうしっかりしているし、一人で留守番させても問題ないと思うのだが、法律で決まっているので高校生を遊び相手として雇うことになる。
最近は日本でも凶悪な犯罪が起こっているが、まだ「テレビを通して」感じているレベルではないだろうか。米国の親たちはそれを身近な物として認識している。ショッピングセンターでも片時も子供から目を離すことはできない。いなくなったら最後、二度と帰っては来ないという恐怖を常に認識している。身代金を要求してくる犯人は非常に「良い」犯罪者で、普通はすぐ海外に連れて行かれて臓器を売られてしまうということである。特に海外で臓器移植を行い、金をいっぱいもっている日本人を目当てに(型が合う)日本人の子供は狙われやすいということである。(あくまでも噂だが)
日本では都会ほど地価も高く、少々狭くても便利なところに住んでいる人が羨ましがられたりするが、こちらでは反対。地価の高い場所は「安全なところ」や「景色のいいところ」ということになる。都会は得てして治安がよくないのでそれなりにお金を持っている人は敬遠する。本当のお金持ちは通勤が不便でも景色のいいところに家を構える。昼は海、夜はロサンゼルスの夜景を見ながら食事できるような家であれば、毎日渋滞の中を2時間も運転して通勤することを厭わないのである。
こちらの家は通常「〜ベッド〜バス」といった表現をする。私が住んでいた家は2ベッド2 1/2バスというやつで、寝室が2つにお風呂が2つ、それぞれの風呂にはトイレがついているが、もう一つトイレ(これが1/2ってやつですね)で計トイレは3つということになる。寝室の一つはお客さま用なわけであるが、日本ではなかなか来客用の寝室にバス・トイレがついた間取りは見かけない。(私が住んでいたところは買ったら3000万しないようなところなので、決して「高級」というところではないと思うのだが。) 来客用の寝室にバス・トイレがついていると、お客様をお迎えする方も楽だし、泊まりに行く方も非常に楽。都心では無理だとは思うが、日本でもそんな間取りが増えていってもいいのではないだろうか。
天気のいい日に運動をして、その後に青空の下で飲むビールは本当においいしいのだけど…。ここでは犯罪。公の場所で飲酒をするのは許されていない。公園にはバーベキューの設備が整っていて、週末ともなるとバーベキューをしている人はたくさんいるが、ここでビールが飲めない、というのが大きな問題である。
これを解決するためにはいくつかの方法がある。一番簡単なのが紙袋に隠して飲む、というもの。でもこれはいまいち収まりがよくない。紙タオルを巻くというのも、取れてしまうので具合がよくない。そこで登場するのが「PEPESI」とか書いてあるフェルト状のマグネット。これをビール缶のまわりにくるりと巻いてペタンと留めればあら不思議。一見したところ清涼飲料水にしか見えない。これで安心して飲めるようになる。問題はバーベキューをしようとするときにいつも家に忘れていってしまうことかな…。
タイガーウッズが日本に来たときに「マクドナルドならアメリカと味が一緒だから大丈夫」なんてことを言っていたようだが、私は違うと思う。米国のマクドナルドは日本のマクドナルドよりはるかにまずい。あんなパサパサのパンに味気ない肉。思い出しただけで口の中が乾燥する。
ただ、日本のマクドナルドが米国のマクドナルドに負けているもの、それは「おまけ」である。マクドナルドやキングバーガーが子供用ハンバーガーセットにつけるおまけ、これはすごい。私もこれを目当てで昼ご飯を子供用セットにしていたことがあるが、正直言って苦痛だった。逆に言えばそうしてでも欲しいぐらい良いおまけだということである。
私がロサンゼルスに着いた頃にバーガーキングでくれたおまけは「Toy Story」の「Buzz Lightyearのおもちゃ」だった。これは子供用メニューを買って別にお金($2ぐらい)を払わないといけないのだけど、ボタンを押せば喋るものだった。船便がまだ届いておらずろくなおもちゃもない状態だったので、うちの子供はこのおもちゃを非常に喜んで遊んだ。
マクドナルドではTiny Beanie Babiesというぬいぐるみがもらえた時期があった。その後たまたまある通信販売番組を見ていたら、このマクドナルドのぬいぐるみを全部セット(12個)で200ドルぐらいで売っていた。ハンバーガーを含めた全額より高い金額である。このBeanie Babiesというぬいぐるみは米国で大ブームであり、なぜ日本で流行らないのかとても不思議である。
ビールは安い。日本から遠路はるばる輸入した日本のビールが日本より安い。税金のせいとは知っていても不思議な感じである。米国のビールなら1本100円程度。コーラなどのソフトドリンクは更に安い。2リットルのペットボトルをだいたい99セントで売っている。会社では冷蔵庫に常に誰かがソフトドリンクを買って入れて置いてくれるので皆勝手に飲んでいる。
ファストフード店では良く「フリーリフィル」として、レジでは紙カップだけもらい、自分の好きな飲み物を自分の好きなだけ飲むことができる。それなのにS、M、Lがあるのが不思議である。
駐車するときに気をつけておかなければならないことは、「車の中にものを置くな」ということである。それが重要なものかどうかは関係ない。泥棒の気を引いてしまえば、ガラスを割られてしまい、その修理代がかかることになる。
車自体の盗難も非常に多いため、まともな車にはまず間違いなくアラームがついている。駐車場では頻繁にこのアラームが誤動作しているので、皆気にしなくなっていたりするのだが、だからといって意味がないわけではない。泥棒は顔を見られることを嫌うので、反射的にアラームで振り返る人がいる可能性がある状況では泥棒はあきらめるのである。
私が住んでいるところは集合住宅になっていて、長屋のようになっている建物で500世帯ぐらいがゲートの中に構成されている(コンプレックスという)。一世帯は一階のガレージ、二階のリビング、三階の寝室の三階建てで構成されている。前にも書いた通り、特別高級とは言えないこのコンプレックスには、共同のジャグジーとプールが備え付けられている。プールで汗を流し、ジャグジーで体を休めながら真っ青な空を見上げると、「こんな天国のような生活って実在するんだ」としみじみ思う。こんな生活が可能な国の人たちと日本人は競争しているのだと考えると、とてもかなわないと思ってしまう。米国では収入が増えるに従って、自分の生活レベルが向上する実感を得ることができる仕組みができあがっている。なので、収入向上のモチベーションを維持できるのだろう。
よく「日本人は安全と水はタダと思っている」と言われるが、米国人は「紙と水はタダ」だと思っているに違いない。
ダイレクトメールは一ヶ月で段ボール箱一個分ぐらい送られてくるし、夜になれば芝生のためのスプリンクラーが自動的に動き出す。ロサンゼルスは雨も降らないし大きな川があるわけでもない。水不足になると「スプリンクラーは止めましょう」とTVニュースで呼びかけられる。日本の水不足とはレベルが違う。
米国で食べる店で悩んだら中華料理屋に入るべきである。中華料理屋なら安くてうまくて量もたくさん(たくさんすぎる場合がほとんどだが…)ある。特に昼ご飯は$4ぐらいで美味しいご飯をおなかいっぱい食べることができる。
一度会社の人たちと10人ぐらいで食事に行ったのだが、メニューに「10人前、$300」といった感じで表記があり、「じゃあこれにしよう」ということで頼んだら、ロブスターは出てくるわ北京ダックは出てくるわフカヒレは出てくるわで「え?これ一人$300じゃないよね?」とみんなで非常に不安になった。結局全部で$300で済んだのだが、そう思ってしまうぐらい安い。日本の中華街はなぜあんなに高いのか非常に不思議である。このように中華料理屋はコースの場合はトータルの金額が書いてある。(5人前のコースなら5人分の値段が書いてある。)
このあたりの人たちはとても気さくである。米国では会社の人と一緒に遊んだりしない、などというイメージを私は持っていたが、それは誤りであった。むしろ日本の人たちより深いつきあいをしているのではなかろうか。家族連れでディズニーランドに行ったり、お互いの家に訪ねていくことなどしょっちゅうである。当初まだ慣れない頃は、「なぜこの人たちはここまで親切なんだろう」と逆に不信感を持ってしまうほどであった。ロサンゼルスでそのような人たちと過ごすことができたことは最高の思い出である。
![]()
Copyright (C) Keiichiro Oguma / All rights reserved.